2017
02.20

基板印刷プリンター Voltera

GClue

佐々木です。

随分前から到着していた基板印刷プリンターのVolteraを勉強会で早速いじってみた。Volteraはカナダのスタートアップで、Haxの卒業生である。カナダも基板製造においてのリードタイムがあり、そういった悩みを解消するプロトタイプツールとなる。

Volteraは、銀系導電性インクを3D Printer的に印刷可能なマシンになっている。銀系導電性インクの他にも、はんだペーストの印刷も可能となっている。また、下の黒い部分が200度以上まで加熱ができるので、銀系導電性インクを乾かしたり、リフロー処理をおこなったりすする事も可能となる。

Eagleで回路を設計し、ボードレイアウトを作成し、VolteraのDesign RuleファイルのVoltera_DRC.dru を反映させる。あとは、Voltera.cam でVoltera用のデータを生成する。

生成されるファイルは以下の通り。

データが作成できた後は、Voltera用のアプリを用いて、配線を印刷する。

印刷が完了した基板は、基板を反対にし、210度で50分ほど焼き上げる。

基板の印刷の線の太さは、最短で0.8mmまで引くことが可能である。温度管理等を万全にすれば、かなり細かい回路まで印刷する事が可能になる。

印刷に成功したら、今度はペーストハンダを印刷する。

印刷がうまくいったら、ピンセットで表面実装用の部品を基板に載せ、再び Volteraで焼き上げる。

予熱は140度で、180度に加熱し、ペーストハンダを溶かす。

これで基板の出来上がり。あとは動作確認をして動けば成功となる。

今回の印刷結果だが、回路設計初心者の会津大学生4人全員が、基板の印刷とリフローを成功させる事ができた。

Volteraの出現で、高速な基板プロトタイピングや、基板作成ハッカーソンなどの開催が可能になる。基板製造を含めたプロトタイピングが、手元でもより身近にできるようになる。

Volteraは、プロトタイピングをターゲットとしているが、商業ベースでも、NanoDimensionがNasdaqにIPOし、DragonFly2020の出荷を控えている。今後、これらの基板用3D Printerの出現により、大きく産業構造が変化していく事になるだろう。

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